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2024.11.03
動画編集のパソコンに必要なスペックは?選び方とおすすめのモデルを紹介!
動画編集に最適なパソコンを選ぶときは、CPUやGPUなどのスペックに注目してください。
スペックが不足しているモデルを選んでしまうと、編集作業がスムーズに進まない状況が発生します。動画編集に最適なパソコンを選ぶには「CPU」「GPU」「メモリ」「ストレージ」などの各パーツの機能について理解し、性能を見極めなければいけません。
本記事では、動画編集に必要なパソコンのスペックについて具体的な数値とともにお伝えし、失敗しない選び方を解説します。
▼動画編集に使えるパソコンの基礎知識は、こちらのYouTubeもご覧ください。
目次
動画編集のパソコンを買うときに見るべきポイント
動画編集は大量のデータを処理する必要があり、スムーズな作業のためには高いスペックのパソコンが欠かせません。高画質の映像素材に文字テロップを入れたり、ワイプを挿入したりする場合、パソコンに大きな負荷がかかります。
パソコン選びで失敗しないために、動画編集にかかわる以下の4つの重要パーツについて理解しましょう。
・CPU
・GPU
・メモリ
・ストレージ
CPU
CPUは、動画編集用パソコンの性能を左右するパーツです。「パソコンの頭脳」とも呼ばれ、映像データの加工や変換、エフェクトの適用などあらゆる処理を担当します。1時間の4K映像を書き出す場合、大量のデータを圧縮・変換する必要があり、CPUの性能が低いと数時間から半日以上かかることもあります。
また、編集中のプレビュー表示や映像エフェクトの処理もCPUが重要な役割をになっており、十分なスペックが求められます。
CPUの性能を表す指標に、クロック周波数とコア数があります。
クロック周波数
処理速度を表す
コア数
同時処理能力を表す
CPUのクロック周波数とは、1秒間にどれだけの処理ができるかを表す数値です。
たとえば、3.5GHzは1秒間に35億回の処理が可能なことを意味します。この数値が大きいほど、動画編集の作業スピードが速くなり、書き出し時間も短縮可能です。
コア数は、大量の処理作業を分割して同時に実行できる数を表します。
8コアCPUでは4K映像にカラーグレーディング(色調整)を適用する際、映像を8つの部分に分割して並行処理できるため、作業時間の短縮が可能です。動画編集ソフトの多くはマルチコアに対応しており、コア数が多いほど効率的に作業できます。
高性能なCPUを搭載したパソコンなら、複数の映像トラックやエフェクトをリアルタイムでプレビューしながら、編集作業が進められます。
GPU
GPUは、グラフィックス処理に特化したプロセッサです。高解像度の動画編集や複雑なエフェクトを多用するには、高性能なGPUが必要です。
特に、以下の処理を高速化します。
エンコード
動画を圧縮してアップロードの時間を短縮
デコード
圧縮された動画をスピーディに再生できる形式に戻す
3Dエフェクト
立体的な文字や図形を動画に追加する機能
カラーグレーディング
動画の色味を調整して印象を変える作業
高性能なGPUが搭載されたパソコンを使用すれば、作業効率が向上し編集時間を短縮できます。
メモリ
メモリは、動画編集に必要なデータを一時的に保存する機能をもっています。大きな動画ファイルを編集するときにメモリが不足していると、動作が遅くなったり、フリーズしたりすることもあります。
メモリの大きさは料理をするときのコンロの数にたとえられます。コンロが1つよりも3つあった方が同時に多くの品数を作れるように容量の大きなメモリであるほど、複数の編集作業を同時におこなえるのです、
メモリの不足によって発生する不具合には、以下のものがあります。
・大量の画像データを保持できずプレビューがスムーズにできない
・完成した動画をファイルに変換する処理が制限され書き出し時間が長くなる
・メモリが限界を超えフリーズや強制終了が発生する など
スムーズに動画編集を進めるために、十分なメモリが必要です。
ストレージ
ストレージは、動画ファイルなどを保存する記憶装置です。編集した動画のデータを保存し、さらに、必要なときに呼び出して使用するため、保存容量の大きさとデータを呼び出すスピードが求められます。
動画編集で使用するパソコンのストレージには、主にSSDとHDDの2種類があります。
SSDはNANDフラッシュメモリーでデータを保存する記憶装置です。データの読み書きが速く、HDDに比べ容量あたりの価格が高い傾向にあります。
一方、HDDは磁気を帯びたプラッターを高速回転させ、磁気ヘッドでデータを読み書きします。価格が安く大量のデータが保存できるものの、磁気ヘッドの動作に物理的な限界があるため、SSDよりもデータの読み書きが遅いのが特徴です。
▼初心者が動画編集用パソコンを選ぶ際のポイントについては、こちらの記事もお読みください。
初心者が動画編集のパソコンを選ぶポイントとおすすめの機種5選
動画編集で使うパソコンに必要なスペック
動画編集をストレスなく行うためには、パソコンの各パーツが十分な性能を備えている必要があります。
各パーツに求められる具体的なスペックについて解説します。
・CPUに必要なスペック
・GPUに必要なスペック
・メモリに必要なスペック
・ストレージに必要なスペック
CPUに必要なスペック
CPUは動画編集を効率的に行うために、もっとも重要なパーツの一つです。レンダリングにかかる時間やエフェクト処理などのさまざまな作業に影響を与えます。
動画編集に必要なCPUの必要スペックと推奨スペックは、以下の通りです。
Windows
必要スペック
Intel Core i5(第10世代以降)
AMD Ryzen 5(3000番台以降)
6コア以上
12スレッド以上
推奨スペック
Intel Core i7/i9(第11世代以降)
AMD Ryzen 7/9(5000番台以降)
8コア以上
16スレッド以上
Mac
必要スペック
M2以上
推奨スペック
M3以上
CPUを選ぶ場合、性能だけでなく世代にも注目してください。Intel Core i5の最新世代よりも、Intel Core i7の古い世代の方が操作性が劣るものも存在しています。
また、最新世代のCPUは、前世代のものと比べ、消費電力あたりの処理性能が向上しているため、長時間の編集作業でも安定した性能を発揮できます。
GPUに必要なスペック
動画編集に必要なGPUの必要スペックと推奨スペックをお伝えします。
必要スペック
NVIDIA GeForce RTX 3070以上
推奨スペック
NVIDIA GeForce RTX 4070 以上
AMD Radeon RX 6600 以上
動画編集を始めるために最低限必要なGPUには、NVIDIAのGeForce RTX 3070が挙げられます。このGPUを搭載したパソコンは、1080p(フルHD)の動画編集が可能で、場面をつなぐ際の切り替え(トラジション効果)やシンプルなカラーグレーディングが行えます。
しかし、より高度な動画編集をするためには、NVIDIA製ではRTX 4070以上、AMD製ではRadeon RX 6600 以上が望ましいです。
推奨されるスペック以上のGPUなら、4K動画の編集や複雑なエフェクト処理にもスムーズに対応できます。
メモリに必要なスペック
メモリは同時にいくつかの作業を行う上で、重要なパーツです。
動画編集に必要なメモリのスペックは、以下の通りです。
必要スペック
16GB以上
推奨スペック
32GB以上
動画編集における最低限必要なメモリ容量は16GBです。
この容量があれば、フルHD(1080p)程度の動画編集は十分に行えます。シーンの切り替えや、シンプルな字幕・テロップの挿入といった作業も可能です。
ただし、複数のアプリケーションを同時に起動すると動作が重くなる可能性があり、レンダリング(書き出し)時間が長くかかることもあります。
4K動画の編集や複数のエフェクトをスムーズに実行するには、32GB以上が必要です。メモリが32GB以上あれば動画編集ソフトと画像編集ソフトなど複数のソフトウェアを、同時に起動しても安定した動作が期待できます。
ストレージに必要なスペック
動画編集では、完成した制作物を保存しておく必要があります。4Kなどの高解像度の動画では1本あたり数十GBのデータがあり、大容量のストレージが欠かせません。
動画編集で求められるストレージの必要スペックと推奨スペックは、以下の通りです。
必要スペック
512GB以上
推奨スペック
1TB以上
512GBのストレージを内蔵したパソコンと1TBのものでは、価格が数万円高くなってしまいます。
ストレージはあとから追加が可能で、外付けのストレージは1TB1万円程度のものもあります。そのため、無理に高価な大容量のストレージのパソコンを購入する必要はありません。
▼価格が安く動画編集に使えるパソコンについて知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。
【動画編集】安いパソコンで初心者におすすめなもの6選!必要なスペックも解説
動画編集が可能なスペックを備えた初心者向きのパソコン5選
これから動画編集クリエイターを目指す人向けに、十分なスペックを備え価格がリーズナブルなモデルを紹介します。
・mouse K5-I7G50BK-A税込14万9,800円
・Victus 15(AMD) 税込14万8,000円
・Asus ZenBook 14 税込16万4,800円
・MacBook Air 税込20万8,800円
・mouse SH-I5G5A 税込16万9,800円
mouse K5-I7G50BK-A税込14万9,800円
OS
Windows 11 Home
CPU
Intel Core i7-12650H
メモリ
16GB
GPU
NVIDIA GeForce RTX 2050
ストレージ
SSD 500GB
公式サイト
mouse K5-I7G50BK-Aは、クリエイター向けの高性能CPUとして定評のある第12世代Core i7プロセッサを搭載しています。動画編集作業で重要となるメモリは16GBを確保し、複数のソフトを同時に起動しても快適に作業が可能です。
ストレージは512GBで、編集中の作業データや完成した動画ファイルを余裕をもって保存できます。
これだけの高いスペックでありながら、予算15万円以下というコストパフォーマンスの高いモデルです。
本格的に動画編集に取り組もうとする人向けのパソコンです。
Victus 15(AMD) 税込14万8,000円
OS
Windows 11 Home
CPU
AMD Ryzen 5 8645HS
メモリ
16GB
GPU
NVIDIA GeForce RTX 3050
ストレージ
512GB SSD
公式サイト
Victus 15(AMD)は、クリエイターに人気の動画編集ソフトAdobe Premiere ProやDaVinci Resolveの快適な動作を実現する高スペックのパソコンです。15.6インチのモニターを採用し、タイムラインの確認や細かい色調整など、繊細な編集作業もストレスなく行えます。
価格が14万8,000円(税込)でありながらGPUを搭載しており、動画編集クリエイターにおすすめのモデルです。
Asus ZenBook 14 税込16万4,800円
OS
Windows 11 Home
CPU
Intel Core Ultra 7155H
メモリ
16GB
GPU
CPU内蔵
ストレージ
1TB SSD
公式サイト
Asus ZenBook 14は、高さわずか14.9mm、重量1.2kgという軽さを実現しています。
搭載されているCPUは、最新の第14世代Intel Core Ultra 7155Hの高性能プロセッサーで、Premiere Proなどの負荷の高い動画編集ソフトもスムーズに作動します。
外出先での動画編集や、クライアントとの打ち合わせ時のプレビュー確認にも最適です。
パソコンのスペックと携帯性を両立させた理想的なモデルでありながら、価格は16万4,800円とコスパも優秀です。
これから動画クリエイターを目指す人に最適な1台といってよいでしょう。
MacBook Air 税込20万8,800
OS
Mac
CPU
M2
メモリ
16GB
GPU
CPU内蔵
ストレージ
512GB
公式サイト
M2チップを搭載したMacBook Airは、Adobe Premiere Proがスムーズに操作可能です。
また、Macに標準装備されているRetinaディスプレイは、画像を鮮明に映し出すため、細かい編集作業に対応しています。
MacBook AirはGPUがCPUに内蔵されているため、スムーズな動画編集が可能です。
▼Appleは2024年11月8日にM4を搭載したMacBook Proの販売を始めます。
こちらのYouTubeで、最新のMacBook Proについて解説しました。
mouse SH-I5G5A 税込16万9,800円
価格
税込16万9,800円
OS
Windows 11 Home
CPU
Intel Core i5 14400F
第14世代
メモリ
16GB
ストレージ
SSD 500GB
公式サイト
(注意:デスクトップ向けIntel第13世代と第14世代のCoreの動作に不具合が発生しています。Intelは順次行われるBIOSのアップデートを通じてマイクロコードを修正するよう呼びかけています。)
Mouse SH-I5G5Aは、動画編集からビジネス用途まで幅広くこなせる万能型デスクトップパソコンです。
動画編集時のマルチタスク性能は申し分なく、複数の動画編集ソフトを同時に起動しても快適に作業可能です。ビジネスシーンでの文書作成から動画編集まで、幅広いニーズに応える高いスペックを備えています。
デスクトップパソコンは、同等のスペックのノート型と比較した場合、価格がやすいのもメリットです。
▼動画編集に向いているデスクトップパソコンの解説は、こちらのYouTubeも参考にしてください。
動画編集に必要なパソコンスペックはエディターキャンプに相談しよう
動画編集スクールエディターキャンプでは、無料カウンセリングを通じて、最適なスペックのパソコンについてのアドバイスが受けられます。
エディターキャンプとは
エディターキャンプは東京 渋谷本校と大阪梅田校の2カ所に教室を構えており、講師からリアルタイムの授業が受けられます。
東京 渋谷本校は渋谷駅C1出口から徒歩1分の距離にあり、都内でもっとも駅から近い動画編集スクールです。また、大阪 梅田校も梅田駅F-92出口から徒歩6分の場所にある、通学しやすい教室です。
プラン
オンデマンド月額2,980円(税抜)
スキルレッスンリアルタイム授業月1回 月額9,800円(税抜)
スキルレッスンリアルタイム授業月4回 月額1万8,000円(税抜)
スキルレッスンリアルタイム
授業無制限 月額3万円(税抜)期間限定月額1万8,000円(税抜)個別指導-ビジネス ミニマム月額1万2,800円(税抜)
個別指導-ビジネス クリエイター月額1万9,800円(税抜)
個別指導-ビジネス ディレクター月額2万9,800円(税抜)
講師
チャンネル登録者20万人以上のYouTuberなどのプロのクリエイター
受講スタイル
通学・オンライン
カウンセリングの有無
無料カウンセリングあり
体験期間の有無
14日間のお試し期間あり
教室の所在地
東京渋谷本校(東京都渋谷区3丁目9-11渋谷三丁目TRビル6階)
大阪梅田校(大阪府大阪市北区西天満4丁目-9-2西天満ビル6階)
公式HP
(2024年11月3日現在のプランを掲載しています)
渋谷駅C1出口から徒歩1分(都内でもっとも駅から近い動画編集スクール)
エディターキャンプ 東京 渋谷本校
梅田駅F92出口から徒歩6分
動画編集スクール 大阪 梅田校
▼通学で学べる動画編集スクールについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
動画編集スクールに通学してプロを目指す!未経験でもスキルが身につくおすすめ7校
14日間の無料体験で動画編集が理解できる
エディターキャンプでは、14日間の無料体験期間中に、現役クリエイターから直接授業が受けられる機会を提供しています。無料体験期間では、動画編集に必要なパソコンの基礎知識からソフトの実践的な使い方まで、本講座と同じ内容が体験可能です。
実際の授業を通じて、自分のスキルレベルや目標にあった学習環境かどうかを確認できます。
講師陣は現場で活躍するプロフェッショナルが名を連ねており、動画編集の技術面だけでなく、最適なパソコン環境の構築についても、経験に基づいたアドバイスが受けられます。
動画クリエイターを目指す第一歩として、まずはエディターキャンプの無料体験で、あなたの可能性を広げてください。
▼初心者から副業で動画編集を始め、フリーランスのクリエイターになったエディターキャンプ受講生の体験談は、こちらのYouTubeをご覧ください。
まとめ|パソコン選びはエディターキャンプの現役クリエイターからアドバイスを受けよう
動画編集に必要なパソコンのスペックとおすすめのモデルについて紹介しました。
・動画編集用のパソコンは「CPU」「GPU」「メモリ」「ストレージ」に注目して選ぶ
・CPUはパソコンの頭脳であり動画編集にとってもっとも重要なパーツ
・GPUはグラフィック処理に特化したプロセッサで動画編集には高性能なスペックが必要
・メモリはマルチタスクが必須の動画編集にとって重要なパーツの一つ
・大容量の動画データを保存するためには高性能のストレージが必要
・動画編集に必要なパソコンのスペックについてはエディターキャンプの無料カウンセリングを活用する
この記事があなたのパソコン選びの参考になれば幸いです。
▼初心者におすすめの動画編集スクールについては、こちらの記事もお読みください
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準備するべきことを無料でプロに相談できます。
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