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2022.05.10
ダブルワークをすると社会保険の扱いはどうなる?加入条件&注意点◎
「そもそも社会保険の加入条件の内容は?」
「ダブルワークをしていて、2社以上で社会保険の条件を満たすとどうなるの?」
「社会保険が原因で副業がバレるって本当?」今回は、そんな疑問をお持ちの方に向けて、ダブルワーク時の社会保険(厚生年金保険・健康保険)の取り扱いについて解説していきます。
また、現在の社会保険加入条件もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。この記事の結論
結論1 2社で社会保険の加入条件を満たした場合は両社で加入する
結論2 社会保険が原因でダブルワークがバレる可能性は高い
結論3 社会保険に加入すると手取り額は減るが将来的なメリットは大きい
▼本業と動画編集のダブルワークで活躍している人のエピソードは、こちらのYouTubeをご覧ください。
目次
ダブルワークをすると社会保険の扱いはどうなる?
ダブルワークをした際に、社会保険(厚生年金保険・健康保険)がどのように扱われるのか解説していきます。
社会保険の加入条件とは?
2021年8月現在、社会保険は「1ヶ月もしくは1週間の所定労働時間が正社員の4分の3以上」の場合に加入となります。
また、下記の項目をすべて満たす方も対象です。
- 週の労働時間が20時間以上ある
- 賃金の月額が8万8千円(年収106万円)以上
- 1年以上継続して雇われる見込みがある
- 学生でない
- 社会保険の対象となる従業員が501人以上いる会社に勤務している
社会保険は国が強制加入を義務付けているため、条件を満たした場合は、本人の希望に関わらず必ず加入します。
今後、2022年~2024年にかけて、段階的に社会保険対象者を広げる取り組みがされる予定なので、定期的に最新情報をチェックしてください。
1社で加入条件を満たしていた場合
ダブルワークをしていて、1社のみで条件を満たしていた場合は、その会社で加入します。
基本的に加入手続きは会社側がしてくれます。
両社で加入条件を満たしていた場合
ダブルワークをしていて、2社で条件を満たした場合は、両方の会社で社会保険に加入することになります。
もともと、社会保険は加入条件のハードルが高く、あまりないケースでしたが、社会保険対象者が広がるにつれて当て嵌まる方も増えてきています。
保険料の支払いは、2社の年収合計から算出した社会保険料を、それぞれの会社で按分される仕組みです。
ただし、メインの会社を選ぶため、健康保険証が2枚になるようなことはありません。
2社以上の会社で加入条件を満たしたら、従業員本人が「健康保険・厚生年金保険 所属選択・二以上事業所勤務届」を作成して、手続きを行いましょう。両社とも加入条件を満たさない場合
ダブルワークをしている会社すべてで社会保険の加入条件を満たさない場合は、自身で「国民健康保険」と「国民年金保険」に加入しましょう。
必要書類や手続きの方法などの詳細は、お住まいの自治体公式サイトで確認できます。
また、ダブルワークの年収合計額が130万円以内であれば、両親や配偶者の扶養に入ることも可能です。
ダブルワークで社会保険に加入するメリットとデメリット
ダブルワークを検討している方へ向けて、社会保険に加入するメリット&デメリットをお伝えしていきます。
メリット
まずは、メリットを2つご紹介します。
将来もらえる年金が増える
社会保険で厚生年金に加入することで、将来的に受け取る年金額を増やすことができます。
厚生年金は国民年金に上積みされる年金のことで、公務員や会社員(条件を満たしたパート・アルバイト含む)しか加入することができません。
また、加入している期間が長い程、受給額が増えることも覚えておきましょう。
国民健康保険にはない手当がある
メリットのひとつとして挙げられるのが、自身で加入する国民健康保険にはない手当が受けられることです。
具体的には、怪我や病気によって長期間仕事を休む場合に適用される「傷病手当金」や、出産のため仕事を休む際に受け取れる「出産手当金」など。
休む前に支給されていた給料の3分の2ほどが支給される嬉しい制度です。デメリットは手取り額が減ること
社会保険に加入するデメリットは、月々の給料から社会保険料が差し引かれるため手取り額が減ることです。
例えば、月20万円の給料だったとしても、社会保険料が4万円の場合、実際に口座に振り込まれる額は16万円です。
「収入を増やすために副業をしたのに、給料が上がった分、支払う社会保険料が増えた」なんて状況に陥る可能性もあります。また、社会保険が原因でダブルワークがバレる点もデメリットと言えるでしょう。
詳しくは次の項目で解説していきます。社会保険が原因で副業がバレる可能性があるって本当?
ダブルワークをしたいと考えたときに、気にしておきたいポイントのひとつが「社会保険が原因で会社にバレるかも」です。
結論からお伝えすると、バレてしまう可能性はとても高いと言えるでしょう。バレる理由と対策をそれぞれ解説していきます。
- 手続時にバレる可能性がある?
- バレないようにするには?
手続時にバレる可能性がある?
二社以上の会社で社会保険の加入条件を満たした場合、高確率でダブルワークがバレるでしょう。
理由は手続き上、それぞれの会社を経由して「健康保険・厚生年金保険被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を提出しなくてはいけないからです。
バレないようにするには?
ダブルワークがバレたくない場合は、加入条件を満たしてしまわないように労働時間や収入を調整する必要があります。
社会保険は本人の希望に関わらず、対象者は必ず加入しなくてはいけない保険です。
そのため、絶対に入りたくない場合は、面接時に「加入条件を満たさない範囲で働きたい」ということを伝えておきましょう。社会保険の「106万の壁」「130万の壁」はダブルワークだとどうなる?
ダブルワークをするのであれば、「106万の壁」と「130万の壁」がそれぞれどのような内容を表すのか把握しておきましょう。
- 106万の壁
- 130万の壁
106万の壁
「106万の壁」とは、社会保険の加入条件を満たす(支払い義務が発生する)年収を差して使われる言葉です。
まず、社会保険加入条件のひとつとして「月額賃金が8.8万円以上」が挙げられています。
この金額を1年分にすると「88,000円×12ヶ月=1,056,000円」となり、だいたい106万円になることから「106万の壁」と呼ばれています。
ただし、正確には「年間106万円を超えた=必ずしも社会保険へ加入」とはなりません。
前の項目でもお伝えした通り「勤務期間が1年以上の見込み」など、社会保険の加入には他にも条件があるからです。
とはいえ、社会保険に加入したくない方は、ひとつの目安として「106万円の壁」を超えないように注意しておくと良いでしょう。130万の壁
「130万の壁」とは、親や配偶者の扶養から外れる基準の年収を差します。
「103万の壁」と異なり、「130万円の壁」には他の条件などはなく、年収ベースのみで外れるか否か判断されます。
アルバイトやパート先で社会保険の加入条件を満たさない場合は、自身で「国民健康保険」と「国民年金保険」へ加入しましょう。
ダブルワークするなら社会保険の加入条件に注意しよう
ダブルワークをしていて2社以上で社会保険の条件を満たした場合、どちらか一方をメインに選択して、両社で加入します。
手続上、本業の会社に通知書が届くため、ダブルワークをしていることがバレる可能性は高いと言えるでしょう。もし、会社に知られたくないのであれば、社会保険の加入条件を満たさない範囲で働くように注意してくださいね。
▼ダブルワークの雇用保険について知りたい人は、こちらの記事もご覧ください
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